理学と工学の違いから考える AI研究について
こんばんはよっしーです。
今日考えたいことは
理学と工学の違いから情報学について
学部生の頃にも考えたことがあって
理学とは、自然科学の基本原理・原則を解き明かすこと
工学とは、世の中の役に立つものを創造すること
とイメージしていた。
多くの人もなんとなくこんなイメージを持っていたのではないか。
とある有名な日本の研究者によると
「工学と理学の最大の違いは、学問のめざすところの究極の目標の違いにある」
と伝えている。
(参考:https://www.koichihori.tech/kougaku_jp.html)
その目標は以下としている。
工学の目標:人類の幸福
なんらかの目的関数を最大化(最小化)することを目指す。
理学の目標 :真理の探究
現象を記述し説明する体系を作る
では情報学の定義とは...
「情報によって世界に意味と秩序をもたらすとともに社会的価値を創造することを目的とし、情報の生成・探索・表現・蓄積・管理・認識・分析・変換・伝達に関わる原理と技術を探求する学問である」
(参考:情報学の参照基準 http://www.edu.cc.uec.ac.jp/~ka002689/sprosym19/ieduref-handsout.pdf)
ここでふと思ったのが、自分の研究がどこに当てはまるのかということ
修士課程としては情報学の過程に俺はいるらしい...
でもそれは組織の位置づけであって研究内容が組織に依存しているわけではない。
AIをどう定義するかは難しく何通りかの考え方がある。
複合的に様々な領域と関係している部分も多い。
一見、情報学の一分野とされているように思えるが、
パターン認識は工学を起点とし、また機械学習は計算機科学を起点する。
機械学習においてはデータを用意する部分の前処理は情報学的な見方ができるだろうけど、結果として得られた出力とその過程そのものは工学とも言えるのではないか。
なぜなら、目的関数を最小化するからだ。
従来のルールベースの制御方式からパターンやルールを自らが学習する手法が
現代の工学への応用に大きく貢献するとされている。
だとすると工学の目標に対し、AIの手法が近年注目を浴びる理由も納得がいく。
自分の研究は一見応用研究に見えるが、AIそのものを理解することにも貢献したい。
その自体は、いつか第三者が勝手に分類すればよくその分類自体ははあくで説明のために必要なだけな気もする。
そして、研究が今現在どこに当てはまっているかを考えること自体がナンセンスであると思った。
理系と文系の違いについてもまた書きたい。